大局を見失った者は勝利を逃す
2012年5月16日 趣味 コメント (12)先週の日曜日にGPT横浜に参加してきました。仕様デッキは赤緑トロン。まずは結果から
参加人数40人 6回戦のシングル3回戦
R1 ジャンド(セルクP) 勝ち
R2 RUG(Y田さん(強)) 勝ち
相手のデルバーが6ターンほど変身しなかったもので(汗
R3 変身トークン(麻呂君) 勝ち
R4 ボロス(M柳さん) 勝ち
相手の土地事故に助けられての勝利。普通に回ったG2はボコボコ。。。
R5 ID
R6 ID
予選2位で決勝に
F1 ジャンド(大東太郎くん)勝ち
F2 ジャンド(セルクP)勝ち
R2は江村で殴って、忘却石で相手のパーマネントを0にするも、残りライフが1であることと相手が赤マナ出る土地を手札に持っているようだったので、カーンでニューゲーム。
R2.5 リリアナがいる状態でスタート。相手の2ターン目の闇の腹心はリリアナが除去り、3ターン目にカーン着地。パーマネント2個リムーブ→トップからカーン→トップからカーンとさすがにひどかった。
F3 ジャンド 負け
R3はウラモグ目前で塩まきを撃たれて負け。
ということで、決勝で敗退でした。
で、ここまでが前置き。本当に書きたいことはここから
マジックというゲームを行う上で、プレーヤーは必ず目的を持っている。当然ゲームである以上、目的は勝利であり、主に相手のライフを0にすることである。
しかし、実際にゲームに勝利するためには、より近い目的を定めなければいけない。わかりやすい例で話をしよう。
あなたは、モダン構築の双子デッキを使用している。目的は当然ゲームの勝利、相手のライフを0にすること。しかし、実際にプレイしているときに考えていることは、相手のライフを0することではないはずだ。そう、コンボを決めることに全力を注いでいるはずである。相手のライフを0にするため、むやみにやっかい児や総督で攻撃したりはしないはずだ。なぜか?
それは、「コンボを決める=相手のライフを0にする」という方程式が成り立っているからである。
これは何もコンボデッキに限ったことではない。コントロールの目的は「自分の準備が整うまで生き残ること」だし、ビートダウンの目的は「相手の状況が整う前にたたみかけること」である。この条件が必ずしも勝利をもたらすとは限らないが、達成すればゲームに勝つ確率は飛躍的に上昇するだろう。
今回のGPTは、まさにこの方程式、目的を見失ったために負けたゲームがある。これは、決勝のG3である。この状況を整理すると。
G3自分の先攻。
1T 自分、ウルザの鉱山をセットから、彩色の宝球をプレイ。
相手、フェッチランドから赤黒ショックランドをサーチして、コジレックの
審問をプレイ。手札から森の占術を抜く。
2T 自分、トップから森の占術を引いたため、燃え柳を出して、宝球から緑
マナを供給してプレイ。ウルザの塔をサーチ
相手、土地、アメジストのトゲ出して終了
3T 自分、ウルザの塔を出してターン終了
相手、土地を出しタルモゴイフ(3/4)をプレイして終了
4T 自分、トップからウルザの魔力炉を引いてきて、場に出す。これでトロンの目
的その1は達成。ここで、8マナでカーンをプレイ。
ここまではOK。問題はここからである。自分の手札には、大始祖の遺産、ウラモグ、ウギンの目、探検の地図がある。相手の、手札は不明だが、サイドボードから塩撒きが3枚投入されていることは知っている。
相手の戦場は、タルモ(3/4)、アメジストのトゲ、赤緑ランド(アンタップ)、緑黒フィルター(タップ)、赤黒ランド(タップ)という状態である。
ここで自分が選択した行動は、タルモゴイフをリムーブ。理由は、ターン終了時に稲妻は撃てない。稲妻がなく、アンタップ状態の土地が設置できなければ、血編みも、パルスも撃てずにカーンが生き残り更なるアドバンテージをもたらしてくれる。仮に稲妻があったとしても、次のターンに2マナを使うため、それ以上の行動はできない可能性が高い。
土地をリムーブした場合には、返しのタルモでカーンが死ぬ。手札をリムーブさせたとしても、パルスを撃たれると、クロックが残ったままでありおいしくない。アメジストのトゲは、相手の塩撒きが遅くなるため論外。
この選択が大いなる間違い。ここで、目的とすることは「カーンを生き残らせる」ことではなく、「塩撒きを撃たれる前にウラモグを着地させること」である。自分の手札では、次のターンに、探検の地図からウルザランドを持ってくることによって、その次のターンにはウラモグのプレイが可能であった。
そして、ジャンドではウラモグを除去することは非常に困難であり、除去するためにはリリアナをプレイする必要がある。
したがって、正解は「相手の赤黒ランドをカーンでリムーブすることである」この行動を行うことによって、相手の土地は2枚となり、こっちのウラモグの前に、塩撒きをキャストすることができなくなる。さらに、ウラモグで緑黒フィルターを破壊することによって、リリアナのキャストも非常に困難な物にすることができた。
この選択を間違えたため、タルモを倒した次のターンに、樹上の村をセットして、稲妻でカーンを焼かれ、その次のターンには沼を引かれて塩撒きを撃たれ、そのまま敗北してしまった。結果論ではあるが、正しい選択を行っていれば、ゲームに勝利して優勝することができたであろう。大局(目的)を見失った為に敗北したのである。
二度とこのようなことを起こさないように、DNに記しておこう。
ちなみに、時には状況に合わせて目的を変えることも重要である。(長くなるので書かないが)これがまた難しいんだ・・・
なお、今日の日記は自分の考え方を示した物であり、他の人の考え方を否定するものや、強制するものではないのであしからず。
参加人数40人 6回戦のシングル3回戦
R1 ジャンド(セルクP) 勝ち
R2 RUG(Y田さん(強)) 勝ち
相手のデルバーが6ターンほど変身しなかったもので(汗
R3 変身トークン(麻呂君) 勝ち
R4 ボロス(M柳さん) 勝ち
相手の土地事故に助けられての勝利。普通に回ったG2はボコボコ。。。
R5 ID
R6 ID
予選2位で決勝に
F1 ジャンド(大東太郎くん)勝ち
F2 ジャンド(セルクP)勝ち
R2は江村で殴って、忘却石で相手のパーマネントを0にするも、残りライフが1であることと相手が赤マナ出る土地を手札に持っているようだったので、カーンでニューゲーム。
R2.5 リリアナがいる状態でスタート。相手の2ターン目の闇の腹心はリリアナが除去り、3ターン目にカーン着地。パーマネント2個リムーブ→トップからカーン→トップからカーンとさすがにひどかった。
F3 ジャンド 負け
R3はウラモグ目前で塩まきを撃たれて負け。
ということで、決勝で敗退でした。
で、ここまでが前置き。本当に書きたいことはここから
マジックというゲームを行う上で、プレーヤーは必ず目的を持っている。当然ゲームである以上、目的は勝利であり、主に相手のライフを0にすることである。
しかし、実際にゲームに勝利するためには、より近い目的を定めなければいけない。わかりやすい例で話をしよう。
あなたは、モダン構築の双子デッキを使用している。目的は当然ゲームの勝利、相手のライフを0にすること。しかし、実際にプレイしているときに考えていることは、相手のライフを0することではないはずだ。そう、コンボを決めることに全力を注いでいるはずである。相手のライフを0にするため、むやみにやっかい児や総督で攻撃したりはしないはずだ。なぜか?
それは、「コンボを決める=相手のライフを0にする」という方程式が成り立っているからである。
これは何もコンボデッキに限ったことではない。コントロールの目的は「自分の準備が整うまで生き残ること」だし、ビートダウンの目的は「相手の状況が整う前にたたみかけること」である。この条件が必ずしも勝利をもたらすとは限らないが、達成すればゲームに勝つ確率は飛躍的に上昇するだろう。
今回のGPTは、まさにこの方程式、目的を見失ったために負けたゲームがある。これは、決勝のG3である。この状況を整理すると。
G3自分の先攻。
1T 自分、ウルザの鉱山をセットから、彩色の宝球をプレイ。
相手、フェッチランドから赤黒ショックランドをサーチして、コジレックの
審問をプレイ。手札から森の占術を抜く。
2T 自分、トップから森の占術を引いたため、燃え柳を出して、宝球から緑
マナを供給してプレイ。ウルザの塔をサーチ
相手、土地、アメジストのトゲ出して終了
3T 自分、ウルザの塔を出してターン終了
相手、土地を出しタルモゴイフ(3/4)をプレイして終了
4T 自分、トップからウルザの魔力炉を引いてきて、場に出す。これでトロンの目
的その1は達成。ここで、8マナでカーンをプレイ。
ここまではOK。問題はここからである。自分の手札には、大始祖の遺産、ウラモグ、ウギンの目、探検の地図がある。相手の、手札は不明だが、サイドボードから塩撒きが3枚投入されていることは知っている。
相手の戦場は、タルモ(3/4)、アメジストのトゲ、赤緑ランド(アンタップ)、緑黒フィルター(タップ)、赤黒ランド(タップ)という状態である。
ここで自分が選択した行動は、タルモゴイフをリムーブ。理由は、ターン終了時に稲妻は撃てない。稲妻がなく、アンタップ状態の土地が設置できなければ、血編みも、パルスも撃てずにカーンが生き残り更なるアドバンテージをもたらしてくれる。仮に稲妻があったとしても、次のターンに2マナを使うため、それ以上の行動はできない可能性が高い。
土地をリムーブした場合には、返しのタルモでカーンが死ぬ。手札をリムーブさせたとしても、パルスを撃たれると、クロックが残ったままでありおいしくない。アメジストのトゲは、相手の塩撒きが遅くなるため論外。
この選択が大いなる間違い。ここで、目的とすることは「カーンを生き残らせる」ことではなく、「塩撒きを撃たれる前にウラモグを着地させること」である。自分の手札では、次のターンに、探検の地図からウルザランドを持ってくることによって、その次のターンにはウラモグのプレイが可能であった。
そして、ジャンドではウラモグを除去することは非常に困難であり、除去するためにはリリアナをプレイする必要がある。
したがって、正解は「相手の赤黒ランドをカーンでリムーブすることである」この行動を行うことによって、相手の土地は2枚となり、こっちのウラモグの前に、塩撒きをキャストすることができなくなる。さらに、ウラモグで緑黒フィルターを破壊することによって、リリアナのキャストも非常に困難な物にすることができた。
この選択を間違えたため、タルモを倒した次のターンに、樹上の村をセットして、稲妻でカーンを焼かれ、その次のターンには沼を引かれて塩撒きを撃たれ、そのまま敗北してしまった。結果論ではあるが、正しい選択を行っていれば、ゲームに勝利して優勝することができたであろう。大局(目的)を見失った為に敗北したのである。
二度とこのようなことを起こさないように、DNに記しておこう。
ちなみに、時には状況に合わせて目的を変えることも重要である。(長くなるので書かないが)これがまた難しいんだ・・・
なお、今日の日記は自分の考え方を示した物であり、他の人の考え方を否定するものや、強制するものではないのであしからず。
コメント
5ターン目にウギンの目置いて、9マナと-2マナで、ウラモグ間に合ってませんか?
(なんか間違っていたらごめんなさい。。。)
でも、相手にリリアナ→塩まきみたいなワンチャンスあるから、カーンは土地なのかもしれません。
あれ?本当だ。2枚目の鉱山は多分惑いの迷路の間違いでした。4ターン目は無色のみで8マナだったので。直しておきました。指摘ありがとうございます〜。
基本めんどくさがりなので、普段は考察とか書かないんですけど、本当は書くの好きなんですよ(笑)今回はさすがに悔しかったので書いてみました。
俺も後に続きたいものです。
相性は良かったはずなんですけどね。サイドも8枚入れられてますし、一回プレイミスをすると勝てないですね(汗)
ゲーム終了直後にはこのプレイングミスに気づいていなかったことが問題(汗)
残念ながら、他のGPTには出られないので、後は本戦に向けて練習のみかな・・・
大局を忘れずにプレイするというのは当たり前のようで普段あまり意識できていないことかもしれませんね。自分にとっても契機となる良いエントリーでした。
ありがとうございます。すでにところどころ忘れてました(笑)訂正します。
いつでも冷静に目的を見失わないようにしたいものです。
俺自身も目先のアドにとらわれてプレイすることが多いので、気をつけなくては行けないですね。